鬼 鴉【総集編】

「海なんざ、渡れれば、それでイイんだよっ!!兵が移動できれば、ソレで充分だろう……」


ブレイドは不機嫌そうにかつ、その感情をさらけ出すように説明する。


「しかし、海軍も強化しとくのが定石……」


「地に足が着いてない奴らが、海に出てどうするんだ!?鍛えるのなら、陸兵だろうっ!!」


ティグはその場を治めるように正論を述べるのだが、ブレイドは納得がいかない様子で怒鳴るのだった。


手段と目的、その事態を重要視するか、単なる使い捨てとするのか、ソレはヒトの取りようでどうとでもなる。

自分の領分に重きを置く余りに、他を軽視する事は人間のサガであった。


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