鬼 鴉【総集編】
「……彼らも、鼻がキキますね?」
「あぁ……」
ランスらが部屋を出た後に、ロインは呟くように鬼人に話し掛ける。
鬼人は頷きながら、さらに口を開いた。
「ジェノスが動くんだ。アイツらの情報網にも、引っ掛かっているのだろう……」
「……ですね。しかし、彼女が我等に挑むとは、思えません」
鬼人の言葉に同意しながらも、ロインは未だ納得出来ない様子で呟く。
「やはり、理解出来ません……」
鬼鴉とジェノスら海賊の戦力差は如実であり、分が悪すぎる。
計算外な出来事にロインは、首を傾げるのみであった。