奴隷と悪魔
第一章 『悪魔』

奴隷




 私は高校1年の霧越美衣菜。



 私には、悩みがある。



 それは───。





「おい、さっさと持て」




 コイツ。




 コイツが私を奴隷として扱ってくる。


「私は奴隷じゃないんだから!自分の荷物くらい自分でもちなさいよ!」



 ・・・この言葉を何回言ったことか。


 私がこういったらコイツは必ず、


「てめぇ、犯されたいか?お前は俺の奴隷なんだよ」



 と言ってくる。



 そのときの顔というのは、ものすごい怖い。



 だから仕方なく、


「はい、持ちます・・・」



 こういうしかない。





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