小悪魔な私
実は何度も雫に電話しようと試みたんだけど、どうしても通話ボタンが押せなかったんだ。



情けないよな。



自分がこんなに女々しい男だなんて思わなかったよ。。。



あの後、何度も雫の家の前に行ったんだ。



でもさ……



どうしても、通話ボタンが押せないんだ。



こんなに近くに居るのに、




怖くてかけられないんだ。




雫の笑顔が見たいよ。




抱きしめた時のシャンプーの香りや、柔らかい体を感じたい。


あの太陽のような笑顔を見せてくれよ……



雫が居なきゃダメなんだよ。



こんなに苦しい……



気づくのが遅すぎだよな。



俺、必ず迎えに行くから……



俺の勇気が出るまで




もう少し待って欲しい。




世界一愛しているよ。。。



―――雫

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