変わらないコーヒーの味
1 朝は毎日やってくる
 私達の関係は、紛れも無い恋人同士だし、夜の行為もそれなりにある。

 付き合い始めて、一年と三ヶ月。

 一週間の半分くらいは、タカが私の家から出勤していくようになった。


 「美紀、俺今日ちょっと会社残るから、自分ち戻るわ。」

 「うん、わかった。」


 コーヒーメーカーからカップにコーヒーを移しながら、背中にタカの声を聞く。

 タカと初めて一夜を過ごした次の日の朝は、これがすごくくすぐったかったのを覚えている。
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