友達以上 恋人未満…?
文化祭ッ

「もうすぐ文化祭だよね」
「あーあ、誰と回ろうかなー」

私は休憩喫茶で美琴、紅葉と3人でごはんを食べていた。

文化祭かぁ…
うちのクラスは何やんのかなぁ…

「つつじは誰と回る?」
「ふぇッ!?」

急に紅葉に話をふられて変な声が出てしまった。

「あっはっは!!どんな声出してんのよ!で、誰と「もちろんオレだよね」

紅葉の言葉を遮って今1番聞きたくない声が聞こえた。

「先輩…」
「そんなあからさまにヤな顔しないでよ。で、文化祭、オレとどう?」

ニコニコしてる先輩…
やっぱり覚えてないみたい…

「私…トイレッ!」

なんとなく1人になりたくなった私は、誰の顔も見ずに走り出した。

「ちょ、つつじ!?」
「つつじチャン!!」

後ろで声がしたけど、振り返らなかった。
ただ足だけ動かして、自分がどこに向かっているかもわからなかった。



バタンッ

ついたのは屋上だった。

「誰も…いない」

誰もいないことに安心して、フェンスにもたれて空を見上げた。

「今日もいい天気…!」

キィ…

ん?

扉の開く音がした。

「なんだ、つつじか」
「心!」

入ってきたのは心だった。
あからさまに眠そうな顔をして…(^_^;)

「どうしたの?」
「昼寝」
「もうすぐ授業始まるよ?」
「サボリ」
「またサボるの!?」
「眠いし」
「いつもサボってるのに、何で頭良いの?」
「さあ」

……

「ふふッ」
< 31 / 227 >

この作品をシェア

pagetop