好きだ、バカ!

2・最悪なS男

次の日、あたしは憂鬱のまま学校へ行った。



昨日までキラキラ見えたプリンス学園も今ではどんよりしてる。



「はぁ...」



教室に入ると、奈津が駆け寄ってきた。



「桃、おはよっ!」


「奈津、おはよ..」


「どうかしたの?元気ないよ?」



「...実はさー」




あたしは奈津に昨日の出来事を話した。





「え"ーー!?栗林がー!?」



「奈津、声おっきいよっ!!」



「ふーん...あの栗林がねー」



奈津がなんだか不思議に笑みを見せた



「奈津...?」
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