†恋人繋ぎ†
―「心っ!」


久々に掠と出かけた日...

あたしは、掠に呼び止められた。

「何ぃ?」


「それ、わたしのぉ!」


掠に聞き返した瞬間

泣き声が聞こえた。


あたしは、聞こえる方を見た。


「わたしのおもちゃなのにぃ...」


「アレって...」

あたしは、見覚えがある光景だって思った。

「気づいた?」


「え?」


「アレ...昔の心みたいじゃね?
おもちゃ取られて泣いてる...」


「うん...。」


―掠の言う通り...

この光景...

見覚えがあるだけじゃない...

まるで...『昔のあたし自身』だった。



―バシッ!


思い出していると...

また物音がした。


「それ...とっちゃだめっ!」


「りゃ...く?」


「え?」


「あの子...昔の掠みたい...。」
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