看護学校へ行こう
学園祭
 学校の方は、先週のテストがぞくぞく返ってきた。それらテストを見るなり私はのけぞった。酷い点数ばかりだ。しかも、一桁の点数もある。60点以下は赤点で、追試だ。この追試に合格しないと、進級できない。20くらいあるテストのうち、7割くらいが赤点だ。二年生になってから、私はだれていた。遊ぶ方に夢中で、彼氏とつきあい、別れたりで、そのことを忘れるために遊びほうけていた。なので勉強はろくにしていなかった。実習レポートも手抜きだ。追試は一つのテストにつき、何人かはいても、重複している人は少ない。みんなせいぜい一つか二つだ。私は14個もある。やばい。私は青ざめていた。そして教務に呼び出しをくらう。担任から、

「今回のテスト、あなたが最下位よ!」

と言われた。そんなこと、言うまでもなくわかりきったことだ。さらに担任は、

「実習の方も成績悪いわよ。全部ぎりぎりの合格点よ。あなたやる気あるの?」

と散々お説教をくらった。だが落ち込んでいる暇は無い。追試に合格しないと、後輩が同期になってしまう。それだけはごめんだ。私はとりあえず実習レポートより、追試の勉強の方に力を入れた。追試は放課後行われる。一日2教科ずつだ。それにしても皆、そんなに勉強していたのか?私はいろんな子と、とっかえひっかえ遊んでいたから、皆が勉強していることを知らなかった。連チャンで遊んでいたのは私一人だったのだ。同じ部屋のかき山に相談した。

「みんな先輩から、テストの過去問借りてるよ。」

そうか、そういうことか。テスト問題を考えるのは教務ばかりではない。授業を担当しているドクターもテスト問題をつくる。ドクターは本業が忙しいから、毎年考えて問題をつくるわけではない。転勤でもしない限り、毎年同じドクターが同じ教科を担当するから、テストの問題は毎年同じものを使うのだ。皆、先輩からテストを借り、お返しに100円の駄菓子をつけるという。私はさっそく先輩の部屋をまわり、テストの過去問を借りまくった。
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