看護学校へ行こう
技術テスト
 寮での部屋替えも終わり、一段落していた頃、学校では「技術テスト」の時期がせまってきた。今まで習ってきた看護技術を教務が見て、合否を出すのだ。テスト期間は一週間ほどで、いつ、誰が、何の看護技術をあてられるかはわからない。私たちは技術テストに向けて、毎日居残り練習をした。みんな、

「どうか経管栄養と採血だけはあたりませんように。」

と祈っていた。毎日練習の日々を重ね、いよいよ技術テストの初日をむかえた。皆呼ばれるまで教室で待機する。ナース役と患者さん役2名がランダムに呼ばれる。その子達がテストを受けている間は、他の子はただ教室で待つのみである。この間暇なので勉強する・・・わけもなく、皆適当に遊んでいた。たすけとかき山は、教室で追いかけっこをしている。白田と小崎はスカートめくりをしあっていた。まったく、やってることは、ガキそのものだ。と、教務の先生が入ってきた。教室は一瞬にして静まり、緊張感がただよう。ナース役の子と患者さん役の子が指名されて、教室の外へ出て行く。残った私たちはホッとして、また遊び出す。すると、テストを終えた子が帰ってきた。皆、

「どうだった?」

と聞く。すると、テストをやってる途中でストップがかけられたとのこと。不合格決定である。このテストは合格するまで何度でも当てられる。しかも前回と同じ内容とは限らない。ひたすら居残り練習を続けるわけである。さっさと合格して楽になりたいが、合否判定は非常に厳しいようだ。
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