初めての光
隣の席は不良くん
国語の授業中
ふと、隣の席を見た

(隣の人、今日休みなのかな)

さっきから隣の人は
見つからない きっと休みか
そう思って 窓から空を見た

ガラガラ―…

突然、扉が開く音がした
私は扉に目を向けたら
制服を着崩した男の人が居た

「中原君。遅刻ですか?」

吉野先生が問いかけた

「……ああ」

それだけ口にして男の人が
こっちに向いて歩いてきた。

(隣の人、不良なんだ)

一人 納得しシャーペンを
手にとり紙に書いた

【初めまして。】
とだけ書いて 見せた

「は?」

意味が分からない と言う顔
されてしまった

【私、白鳥 緒兎祢です】

【だから、何?俺声とか出ない奴まじ嫌なんだけど】

めんどくさそうにその人は
そう書いた

【ごめんなさい‥】

そう書いて視線を逸らし
窓から外を見ていた

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