涙の真実




「ありがとうございました。また、来て下さいね」



そう言った後に、店員さんが俺の腕をひっぱり、小声で話しかけてきた



「手ぐらい握ってあげて下さいね!せっかくのデートなんですから」



「…はい。また来ます」







「何、買ったんですか?」



横から俺の紙袋を指差してくる



「自分の服だよ。いいのがあったから」



「また、着て見せて下さいね」





< 94 / 231 >

この作品をシェア

pagetop