― 恋の終止符 ― 短編
「俺、クビにされっかな…!やべー!!!」
竜也の聞きなれた声。
「ちょっとー。お客さんいるんだからそんな話しないの」
優しい音色のような女の子の声。
…気付けば涙が頬を伝っていた。
何…これ…、嫉妬…?
違う。…ただの嫉妬じゃない……。
竜也…、竜也は……今…
「彩芽、学校でもてるっしょ?」
「もてないよお」
「嘘嘘。俺なら好きになるかもしんないもん」
「竜也こそー」
やめて…… やめてよ…っ……
ふざけないでよっ…