放課後の寝技特訓・熊田先輩の横四方固め
仮に、俺のチョリソーが亜希にとって力不足だとしよう。

そう仮定した場合だね、2つ考えられるのだよ。

1つは、亜希の前の人がすごいチョリソーの持ち主で、俺のチョリソーは普通だがかわいらしく見えてしまう、という可能性。

そしてもう1つは、前の人は普通のチョリソーだったが、俺のチョリソーがすごいかわいらしいチョリソーだからちょっと厳しい、という可能性。

雲泥だよ!

どちらなのかで、もう雲泥の差!

どちらなのかによって、対処の仕方が著しく変わる。

ていうか…、もし後者の場合、対処の仕様があるのか…?

いや、とにかく、知らなくては!

現実が何なのかを、俺は知らなくてはならない!

亜希のためにも…。


あ、“亜希に直接聞けば良いじゃん?”なんて意見は認めません。

聞けるか!?

彼女に、“あ、俺のチョリソーはどうだい?”なんて聞けるか?

聞けません。

聞けませんから、調べます。

クラスメートのチョリソーと俺のチョリソーが違うかどうかを調べます。
< 59 / 101 >

この作品をシェア

pagetop