オフサイド


だんだんと近付いてくる裕也。


それに伴い、胸の鼓動が早くなり、私は呼吸をするのがやっとだった。


何を話したらいいんだろう。


何から話したらいいんだろう。


回転の鈍る頭で懸命に考えようとするけれど、まったく浮かんでこない。


焦りだけが、私を包んだ。


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