ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
トモシと会う約束をしていた土曜日。
何も知らずに私の部屋へやって来た彼は、いつものように私を抱きしめ頬や唇にキスをくれた。
最初はトモシの好きなようにさせていたけど、
彼の手が下半身に触れたとき、
私は正直に言った。
「ごめん…。今日アノ日なんだけどいい…?」
するとトモシは「なんだよ」と言って、すっと私から両手を離した。
「あのさ、そういうことはもっと早く言ってくんない?」
え…?
玄関へ直行するトモシに、私は後ろから問いかけていた。
「ねえ、もう帰るの…?」
「ああ」
「なんで…?今来たばっかじゃん…」
トモシに駆け寄りそう言うと、
彼は靴を引っかけながら言った。
「だって、今日はできないんだろ…?だったらしょーがないじゃん」
は…?
できなきゃしょうがない…?