ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
「マジで…?」
私の耳元でウシオが小さくつぶやいた。
私は黙ってうなずいた。
「そんな…、いつから…?」
「一緒に旅行に行ったときから…」
ウシオは私の腕をゆっくり解くと、
こちらに背を向ける格好でベッドの隅に腰掛け直した。
「お前、それマジで言ってる…?」
「うん…」
私が再びうなずくと、
ウシオは小さくため息をついて、そのまま貝のように黙り込んでしまった。
「……」
「ウシオ…?」
「……」