ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
EPILOGUE
好きな人がいる。
とても、とても好きな人。
だけど私達はいつも
こっそりと会わなきゃいけなかった。
太陽の下で腕を組んで笑い合ったり
星空を見ながら一緒に眠りにつくなんてこと
絶対にできなかった。
デートと言えば、人目を忍んで
締め切った部屋の中で、ただ体を合わせるだけ…。
なぜなら彼には私の他にも
大事な人がいたからで…。