ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
ウシオは少し考えた後、
「じゃあ、ゴム借りるな」
そう言って、私のバッグに手を伸ばした。
…その後、
ほんの数分だったけど、
私はウシオに、
愛される喜びを教えてもらった。
男の人と旅行に来たのも初めてだったけど、
こんなふうに男の人に愛されたのも初めてだった。
…幸せって、
意外と近くにあったんだ…。
今頃そんなことに気付いた私…。
ついにひとつになった私達は、
その晩ひとつのふとんの中で、
強く強く、抱き合って眠った。