love letter(s)

秘密②


 「どうした?アレか?」
 「昴…はじまったかも」
 「もう?オバサンはまだだったろ?」
 「そうだから…私まだかな?なんて勝手に思ってた…」


いつもの朝、昴の背中にぴったりとくっついて文化祭に向かう

 「真季、まだ行かないでくれよ…」
 「うん…私まだ行きたくないよ…」

背中にくっつく手にも力が入る


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