幻想美術館
「ようこそ、我らの楽園へ。」

僕は、うっそうと生い茂る原生林の前で、男と向き合っていた。

男は首に大きな蛇を巻いていた。

よく見ると、男の近くの木の枝にも、大蛇が目を光らせていた。

僕が、さも恐ろしそうに見ていると、男は白い歯を見せて笑った。

「私は蛇使いなんですよ。だから、こいつらも私の傍に来ると、おとなしくなるんですよ。」

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