手探り☆キッス
くぃッ…



Tシャツのすそをゆいが引っ張る。


「な…なに?ゆい…」


「…キス、嫌?」


「!!!!」


ゆいはなんか泣きそうな感じ…


俺は…


「俺はっ!!!ゆいに…キスしたいと思ってる。」


「りょーちゃん…」


「だから、みんなが見てても関係ねえ…俺から初めてのキスだけど、絶対恥ずかしがったりしない。」


「りょーちゃん…ありがと☆」


ゆいは顔を上げる。
泣いて…ない?


「嘘だよーん」


「ゆッゆ~い~ッ!!!!」


こんな話をしていたから、すぐに順番が来てしまった。



俺たちは、舞台の真ん中に立つ。
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