ラブストーリーを一緒に
するとマスターはわたしに向き直って、丁寧にお辞儀をした。


「そうですか。こんばんははじめまして深見さん。
Pearl Blueへようこそ」


「こここちらこそお邪魔してますっ」


思わず立ち上がって挨拶すると、周りの人が一瞬何事かとこちらを見た。




…はっ…恥ずかしい…っ




真っ赤になったわたしを、しかし先生は、一つも顔色を変えずにわたしの頭をポンッと叩いて座らせた。


マスターはニコニコと微笑んでる。


「俺はいつもの。コイツには何か食事出してくれるか?」


「かしこまりました」


そうしてマスターは、まずわたし用にグレープフルーツジュースを用意してくれ(しかも縁にはきちんと生フルーツ付き!)


その後、華麗なる手さばきで先生の琥珀色の飲み物
(たぶん、というか絶対お酒)をつくると、絶妙の間をとってカウンターを離れていった。


「どうした?ぼんやりして」


「…あ…えっと…」


どうしようもなくて、目の前のジュースをこくんと口にする。
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