49日
「同窓会が初まってからずっとあの席だけ誰も座ってないの。誰か来てない人っている?」
そう言われても、麻里子にはわからない。
部屋のなかをぐるっと見渡してみたが、当時のクラスメイトたちは全員いる気がする。
そのときだった。
「みんないると思うよ。私、受付やってたから」
ゆかりの質問に答えたのは受付を担当していた奈津美だった。
奈津美いわく、今日来るはずのメンバーは全員来ているらしい。
でもそうなると、
「じゃあ、あの席って……誰の席?」
ゆかりが言った。
その質問には、誰も答えられなかった。
思い当たる人物がいないわけじゃない。
その場にいる全員が、その人物の名前を口にするのを躊躇していたからだ。
「た、たまたまでしょ。店の人がひと席多くセッティングしちゃったんだよ」
すっかり酔いが冷めたのか、加奈子が笑いながら言った。
しかし、本条ゆかりは笑顔を見せず、首を横に振る。
「あたしたちもそう思いたかったから、さっき店の人に確認したの。でも……」
「でも?」
加奈子の言葉に本条ゆかりは一度頷くと、震える声で続けた。
そう言われても、麻里子にはわからない。
部屋のなかをぐるっと見渡してみたが、当時のクラスメイトたちは全員いる気がする。
そのときだった。
「みんないると思うよ。私、受付やってたから」
ゆかりの質問に答えたのは受付を担当していた奈津美だった。
奈津美いわく、今日来るはずのメンバーは全員来ているらしい。
でもそうなると、
「じゃあ、あの席って……誰の席?」
ゆかりが言った。
その質問には、誰も答えられなかった。
思い当たる人物がいないわけじゃない。
その場にいる全員が、その人物の名前を口にするのを躊躇していたからだ。
「た、たまたまでしょ。店の人がひと席多くセッティングしちゃったんだよ」
すっかり酔いが冷めたのか、加奈子が笑いながら言った。
しかし、本条ゆかりは笑顔を見せず、首を横に振る。
「あたしたちもそう思いたかったから、さっき店の人に確認したの。でも……」
「でも?」
加奈子の言葉に本条ゆかりは一度頷くと、震える声で続けた。