期間限定彼氏様!?
「あッ!実優、おはよう」


「あ…陽クン。…おはよう」



あたしと陽クンが話すと藍は不機嫌そうな顔をした。


「陽クンじゃなくて、陽でいいよ?」


「でも…「行くぞ!!」


あたしの言葉を遮って藍が言う。


「あ…藍!そう言えばね、お母様が明日、もう一度、家に来いって言ってたよ?一人で…」



「……わかった」


一人で?


どうしてだろう?


藍が遠くへ行ってしまうような気がした。


「藍…」


「大丈夫だって!約束しただろ?」


「…うん」


あたしの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。


大好き。



「実優。今日、デートしよっか?」


…まるであたしの不安をかき消すように





「うん」



あたしと藍は、デートすることになった。





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