HAPPY DAYS
家に上がると、すっぴんでニットのパンツを履いた君代が出迎えた。


「来てくれるなんて…思わなかったよ。時間的にサボりだな」


「うん。君代のが大事だから」


君代は既に涙目だ。今すぐ抱きしめてやりたいが、ママがいるからグッとこらえる。


でも君代はこらえきれなかったらしく、オレの首に抱き着いて来た。


甘い花のような香。


どうしていいか分からず、直立不動でいると、君代ママが助け舟を出してくれた。


「君代、純くん、お腹ペコペコよ、あんまりしつこくしたら嫌われるかもね〜」


「ママむかつくぅ、でもそうだよね。あ、ママ、手伝う」


君代はオレを拒否しなかった。


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