超能力者が高校生!?
「まずいな・・・、どうすれば!」
バーディカッターとやらは、白鷺の方にゆっくりと近づいていた。白鷺は守りに入っているが、念力だけでどうしようというのか・・・?俺があの能力を使えば・・・。
「これ」
「ん?」
藤沢が俺に、持っていた植木を差し出した。
「使って」
その一言だけで、あとは試合を眺めていた。
「(そうか!藤沢は俺の心を・・・)」
藤沢は小さくうなずいた。
「よし!これなら!」
俺は植木を左手に持ち、右手で植木に念じた。
「えっと、名前は・・・ええい!適当に!」
俺は持ってる植木を白鷺たちに向け・・・
「ザウスガット!」
恥ずかしい名前のようだが、効果には問題なかった。植木が驚く速さで成長し、周りが2メートルはあるツタに変わった。
「よし、このまま!」
俺はツタを自らの手で操り、攻撃の態勢で雲を操っている土田に絡ませた。土田は突然のことに驚き、身動きが取れなくなっていた。
「な、何だ!?」
「え?何?」
白鷺も驚いているらしく、守りをやめた。土田に操られていた雲はみるみるうちに小さくなっていき、最終的には消え去った。
「なあ、2人とも落ち着けって」
土田に絡まっているツタをはずしながら、俺は頼んだ。
「ねえ、あんたがやったの?これ・・・」
「ああそうだ。初めてだから緊張したけど、もう2人ともやめろ。これじゃあ、本当に死んじまうぞ?」
「う、嘘だろ?本当に坂上がやったのか?」
「そうだよ、もう1回やるか?」
2人とも、現在の状況がまったくわかっていないようだ。特に、俺が本当にツタを出したのかが気になっているようだ。試しにもう一度ツタを出してみると、2人ともようやく信じた。
「まさかねー、あんたが能力を発揮するなんて」
「発揮って言うか、ただノリで出したみたいな」
「しかし、どうしてそんな能力をここで使ったんだ?」
「どうしてって、わからないのか?お前たちがけんかしてるから止めたんだよ。あのまま続けさせたら、2人とも死んでいたかもな」
「けんか?ああ、あの勝負のことか」
「あの勝負だったらよくやることよ。理由とかは違うけど」
「理由?じゃあ、何でお前たちが今回勝負をした理由は何だ?」
と問いだすと、2人は黙り込んだ。
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