Lovejunkie~恋愛中毒~
涼介も大阪から帰ってやって来た。

堅苦しい挨拶を 私が遮って みんなで鍋を囲む。
涼介も美味しい 美味しいと食べてビールを飲む。

こんな時 涼介は頭がいいな、と感心する。
親とも上手く話を合わせ ポン中らしい行動は微塵も見せず 常に私を誉めて 笑顔を絶やさず お父さんにビールを注ぐ。

「涼介くんは 夏美と どこで知り合ったの?」
「仕事は何してるの?」
またまた質問責めのお母さんに 店で一目惚れをした、とか 親の建築業の手伝いをしている、と上手にかわす。

お母さんもお父さんも本当に楽しそうに涼介の話に耳を傾ける。
それを見て微笑む私。

五年も会ってなかったのかと本当に疑うくらい 昔よりもっと身近に感じる。
それが家族というものなのだろうか。

< 151 / 174 >

この作品をシェア

pagetop