恋の時効
古ぼけた手紙と

遠い日の約束、

そして途切れたままの日記。

僕たちの想い出を語るのには

これだけあれば十分だ…。


まだ、

何も世の中のことなんて知らなくて、

その知らない世界になんて

全然興味がなかった。

そんな自分がそこにはいた。

今もそうかもしれないが…。

あの日まで確かに隣にいた。

そう、

あの屈託のない顔で

いたずらっぽく笑う彼女が。
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