キミ色に染まりたい


「やばい!!!2年達来た!そこの裏から行け」

「岬…ありがとう!!」


「じゃあ楽しんでこいよ!また明日話聞かせろよ」

「じゃあね!」


岬に手を振った


目の前には矢田の後ろ姿


信じられなかった


矢田が振り向いて立ち止まった

「先輩の家って中村の家の近くですよね?」


「なんで知ってるの?」


「中村が言ってたから…」

中村が私のこと知ってるとか超意外でビックリした


ずっと私のこと知らないと思ってた


「てか時間大丈夫!?」

「大丈夫っすよ。うち放任主義ですから」

「そうなんだ」

「俺、できそこないですから」

「ぇ…そんなことないと思うよ」

正直なんて言えばわからなかった

確かに矢田は万引き、恐喝、ストーカーといろんなことをしているし…


私は今やばい奴と付き合ってんだ
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