片思い
「ありがとうございます…。」

はわわわわわわ…緊張はまだ続いてる、うち。
しゃべるのも必死。ってか、動くことに必死状態。


只今の季節は冬でございます。寒いです。なのに、あえて出入口に1番近いところに座りました。寒いのです。自動扉万歳やな…


小さいお子様がさっきから扉の前をバッタバタ走ってますが…。びゅんびゅん風ふいてるやん。


「さっぶ…」

高木さんが小さく呟いた。そんなことさえも愛しくて、それだけで幸せやった。誰かをこんなにも愛しく思えることが。
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