市松模様の恋
闇の中、少年との出会い

プロローグ


「親友な訳ない…あんな奴」

信じていた親友に言われ…


「あんたなんか
産まなきゃよかった」

信頼していた家族に言われ…


「また呼ぶ」

感情のない恋愛をして


今の自分の人生は最悪。


なのに…


見上げれば真っ青な空


『また…快晴』


最近はずっと晴れている。


あたしに対しての空からの
嫌がらせなのかもしれない…


私はいつでも曇り。
晴れる事なんてない…


見ている花は綺麗に咲いて


私の花は枯れている。
綺麗に咲く事なんてない…


例えをあげれば、
決まって暗い方でけっして
明るい方へはいけない…


これが私。
未来に見えるのは出口の無い闇


『はぁ…』


歩くのにも疲れ
近くの木陰でちょっと休憩


すると…!?


《ゴンっ》


『いった…』


鈍い音がして落ちたのは…


『携…帯…?』


落ちてきた上を見ると


「あ、わりぃ」


1人の少年がいた…。





これが
私と少年の出会いだった









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