市松模様の恋


次の日


毎日、毎日、通う学校。


別に…


授業に出る訳でもなく


友達と遊ぶ訳でもなく


ただ…空を見ているだけで
1日は終わる


昨日まではそうだった。


だけど、今日は…


『菊池涼!』


「…っ何だよ」


寝起きのためやや不機嫌。


『降りてきて一緒に話そ!』


「は?何でだよ…」


『いいじゃん!話そ!』


「嫌だ。」


『何でー?』


「何でも。」


『…降りてこないなら私から行くよ?』


「勝手にしろよ」


そう言ってまた眠りに入る


どうせ来ない。
絶対にそう思われてる…


何か…むかつく


『行くから』


そう小さく言って
初!木登り


そして…


『涼!来たよ!話そ!!』


「は!?」


今の涼は
まじで来た…と、引きぎみ


『勝手にしろつったじゃん』


「だからってなぁ…お前…」


『来たんだから話そ!』


「だから、嫌だ!何でお前と
話さなきゃなんないんだよ…
降りろよ、二度と来るな。」


『降りないよ…せっかく
頑張って登ってきたのに』


「んなこと知らない。お前が降りないんだったら俺が降りる」


そう言って涼は慣れたように
ストンと降りた…


『あっちょっ待って…って』


狭い所で慌てて動いたものだから…当然…


「!?」


『うっ…』
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