球地で…―心を探して―
第⑩章 ②人 -笹-
ビュー②

もの凄い風を受けながら

黒い大きな鳥は私を乗せてどこかへ向かう…


少ししてついたのは大きな泉だった

{ササ様}

『はぃ?』

鳥に急に呼ばれてビクついてしまった

しかもなぜに“様”…?

敵?見方?

それにさっきカナトと話してるときまで 自分が一番偉いみたいな態度だったのに…

{先ほどはご無礼をお許しください}

『はぁ…?』

{ココにつれてきた理由は紛れもなくあなた様の龍を目覚めさせるためです
あなたは地球で暮らしていたため まずこの泉で祈りを捧げ龍をおろすのです}

『そぅ…なんだ…。』

{やってみますか?}

なぁ~~んか怪しい気もするけど…

この鳥のアズ 黒って言ってたし

黒って魔物…

でもアズも使えないしもし断って 酷い目に合わされたらたまったもんぢゃなぃ

ここはとりあえず…

『はぃ。』

{では泉に入って祈って下さい}

祈りってどうやればいいのかな知らないけど…

適当にやってみますかねぇ


ゆっくり泉の真ん中まで進んでいった

案外 浅い…

あと少しで泉の真ん中につく…



もし龍を目覚めさせたらカナトを元に戻してあげられるのかなぁ

カナト…

不意に思うことはカナトのコトばかり…

地球に帰るためにも

龍を目覚めさせなきゃいけないのに…



ちょっと待って…

あの鳥なんて言ったっけ

龍をおろすっていいってなかった?

でもハピスさんは龍を目覚めさせるって…
< 43 / 78 >

この作品をシェア

pagetop