先生

「担任には言っといたから」


「あ、ありがとうございます。  けど。」




安心して保健室に入ろうとしたけど、




「なんでベッドの上乗ってるんですかぁ~!?(汗」




って言った姫の言葉にあたしはドアに掛けた手を引っ込める。




「ってゆーか退いて下さい~~っ!」


「いーじゃん♪

一ノ瀬なんか止めてオレにしない??」




そのてっちゃんの言葉にあたしはその場で固まってしまう。



嫌だ。


てっちゃん。


嫌だよ。


そんなこと姫に言わないでよ。


なんでよ。


なんであたしじゃダメなの?


あたしはてっちゃんが好きだよ。


他の誰より何よりてっちゃんが好き。


どうして、どうしていつもそれを言う相手があたしじゃないの?


なんで姫なの?


ねぇ、てっちゃん。


あたしがあなたを想うのは無駄ですか?




< 53 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop