走り出せ、コスモス<前編>


みんな、容赦なく話した


「はあ!?

それ女としてみたことないってこと!?

意味わからん!!

こんなにかわいい子をフれる男がこの世に存在するのか!?」

ものすごい身振り手振りで奈々ちゃんは叫ぶ


「そんなやつは豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ!」

「奈々ちゃんなにそれぇ…」

いちいち笑えること言われて、悩んでたのがバカみたいに思えてきた


「で、藤石先生?」

真緒ちゃんが腕を組みながら私を見る

「え……!?」

「ハイ当たり~」

真緒ちゃんは意地悪な笑みを浮かべてる


「もう、なんで言ってくれなかったの!?寂しいじゃん!」

「う… ごめん」


「でも前に話聞いたときからそうかなって思ってたよ

沙枝ちゃんが言わないから黙ってたけど」

うぅ…やっぱり。

友達の観察力

ナメちゃいかんね


「どんな人 どんな人?」

「今度写メ撮ってきて!」

ホント、容赦ないな…

でも、みんなのおかげで

元気でた


その後、保健室言ってもまだ話は続いてた

「はーい保健室の中ではしゃべらない!」

みんなで人差し指を口に当てて、クスクス笑った



ありがと みんな……









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