初恋+one



柊が出て行ったのを確認してから、
俺はその場に座り込んだ。



っにやってんだ、俺。


自己嫌悪に陥り、
頭をガシガシ掻いていると携帯のバイブが震えた。




何となく誰だかわかって、
携帯を開くと見事的中。



創平からだった。




《今どこにいんの》



創平にしては短いメール。

つーか、“ハテナ”ぐらい付けろよ。



無駄に突っ込まず、

《図書室》

とだけ送って椅子に座って、
机に顔を伏せた瞬間。




ガラガラッ



「・・・・・・よぅ」



・・・・・・来んの、速っ



予想してなかった創平の登場に、
机に顔を伏せたまま一時停止。


創平はそんな事気にせず、
俺の座ってる斜め前に腰を下ろした。






「・・・・・・・渡辺に会った」





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