初恋+one
・・・・・・・どこにもないじゃん
携帯を置けそうなところを見渡すけど、
携帯は見つからない。
もちろん、柊のノートも。
もう一歩。
そう思って奥に足を踏み入れた時。
「きゃああ!!」
柊が叫んだと同時に、
「ぅわっ」
前にいた俺の背中にぶつかる柊。
その柊の後ろに会った扉は、
ギギギギッバタン! ガチャ
想像もしたくない音を立てた。
外からの光が閉ざされ真っ暗な部屋の中。
『帰りに取り行け』
『あかりがノート隠して』
あぁ、ニヤニヤしてた理由はこっちか・・・
創平と林がコソコソ話してるのを思い出し、苦笑いしか出来ない俺。
なにが起こったか理解してない柊は、
「なに! なに!?」
と1人焦ってた。
あいつら――――
「小学生か・・・・・・」