サイテー彼氏
新たなる障害
「そう言えば前にレクイエムサディストのボーカルに会わせるって言ったよな?」

 とある日の学校帰りに家の前で雪也が言う

「うん」

「明後日学校終わりに会わせてやるよ」

「ほっ!本当!?」

「ああ」

「わ~~~~!!楽しみ」

「あはは、あいつのファンだからってあいつに乗り換えるなよ!」

「そんな事しません、私は一途なの」

「そうか、なら宜しい」

「ふふ」

 私は雪也の返しに笑う

「今日はもう帰る、あんまり側に居てやれなくてごめんな」

「ううん良いの、だって私の彼氏は芸能人だから」

「そうか、悪いな、んじゃな」

「うん」

「あっ!明日は学校行けないから行きだけ送ってやるよ、いつもの時間な」

「うん、じゃあね」

「ああ」

「うん」

 そう言うと雪也は帰って行く

 そして次の日

「はっ!やばい!7時40分!!急げ!!」

 私は飛び起き支度をする

「いって来ます!!」

 勢いよく階段を降り母に言い玄関に行く

「朝ごはんは?」

「いらない!!学校でパン買うから!!」

「ならほら」

 母がお金をくれた

「ありがとう、いって来ます」



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