サイテー彼氏
美羽子の恋
「ではこの訳を春実君!頼む!」

 とある日英語の授業で先生が結城を指す

「はい、すみません、此処の住所、1−5−89に行きたいのですがどう行ったら
 良いでしょうか?」

 結城は訳す

「はぁ、頭が良くてイケメン、なんて魅力的なの」

 美羽子は呟く

「では次!越野!訳せ!」

「はい!」

「もうすっかり結城君にぞっこんだね美羽子は」

 私が小さい声で美羽子に言う

「もう授業なんて頭に入らない」

 美羽子は顔を赤くして言う

「おい!!おい!!高田!!」

「えっ?」

 先生の声でふと気が付く美羽子

「92ページの3番目を訳せ!」

「あっ!はい!!えっと、私は教えて貰った病院の場所まで
 車でドライブする?」

「美羽子ちゃん!車で急いで行くだよ!」

 結城が美羽子に言う

「高田!もう少し頑張れ!」

「はい」

 美羽子はしぼむ

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