身長差15センチの関係 2
高志の両手をとって返事を迫る咲木に、弓倉はテーブルの反対側から叫んだ。

まわりの客の視線が集まるのは無視。

「あはは、冗談だってば。さすがに私でも高志くんの歳の子には手をださないって。うーん、久しぶりに湊ちゃんに本気で怒られちゃった」

「あたりまえだ。教職につこうとする人間がする言動じゃない」

「そうだね、反省します。ごめんなさい」

咲木は素直に謝り、
謝ったそばから弓倉に言う。

「でも私、先生になれない可能性も高いし、そもそも先生じゃないんだから今のうちに高志くんに予約入れておいてもギリギリセーフだよね」
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