身長差15センチの関係 2
「あ、待ってよっ」

追い掛けて、その隣を咲木は歩く。

「そうそう、今日は湊ちゃんのところに泊まるからね。いいでしょう?」

「好きにしろ、お前には言っておく事がたくさんあるからな」

「私だって、湊ちゃんに訊くことたくさんあるからね~」

肩を並べて歩いていく姉妹。

「あれだけ口を開いて、まだ訊くことがあるのか?」

「ふふふ、高志君の前だから遠慮してたの」

「そうか、お前にしては気を利かせたな。誉めてやる」

「だから、そういう言い方が可愛くないんだってば」

やがて、街の人の流れの中に溶けて行く。




咲木が、
高志と姉というカップルの存在に気がつくのは、もう少しだけ先。



──先生の妹 終わり

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