身長差15センチの関係 2
横目でキロリと睨む弓倉が、
高志に突きたてたボールペンをきゅむきゅむ押して言う。

高志の身体は、今度は弓倉のボールペンに固定されて前後に揺れる。

「あうう、ごめんさい」
「許そう」

高志が押されるまま素直に言うと、
弓倉はペンを引いた。

そして机の上のノートやら書類やらを片付け始める。

「先生、仕事終わったんですか?」
「たった今な」

「む、だったら気が散ってもいいじゃないですか」
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