,こだわり
仕事と入院
二十二歳のときに一度だけ入院した。

高校を卒業した私は国立の公文書館で非常勤の仕事に就いた。

仕事の内容は公文書の修復業務だった。

職場の職員は私の障害について父から聞いて知っていたので、業務を極力パターン化してくれた。

そのお陰で私は人並みに仕事をすることが出来た。

三年間その仕事をしたが、非常勤のポストが無くなってしまうということで、私は館長に国立博物館の勤務を勧められた。

私は館長に言われた通り、二十二歳になる年の春から博物館の勤務を始めた。
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