,こだわり

ホテルで -5-

いつの間にか眠ってしまったようだ。

目が覚めると隣に男性が横たわっていて、私はびくっとした。



彼は起きていたのだろうか?

目を開けた私の頬に手を当てた。


「眠いか?」


眠い、眠くない、分からない・・・


「分からない」

「興奮したか?」

「うん。初めて鼻血が出るほど興奮した」



彼は嬉しそうに私の頭を撫ぜた。






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