I want you
退屈な授業もケーキが待ってると思えば、少しはやる気が出てあっと言う間に放課後になる。
私達は掃除を終えると速攻でお店へ向かった。
「値段もねー900円なんだって!安くない!?」
「安っ!これは通いになるかもなー。」
「だよねっ!!」
ケーキで頭がいっぱいの私達は、ひたすらその店について熱く語った。
「あ…」
「どうしたの?榛奈?」
「メールだ。」
ポケットの中で突然震えたケータイを開くと、メールが1通届いていた。