好きだった
携帯が鳴った。
…でも、着信ではなくアラームが鳴り響く。

カーテン越しに光りが部屋へ入ってくる。

携帯を見ても康太からの着信・メールはない。

…1週間
連絡がとれない。
不安・心配・淋しさ・悲しさが入り交じっていた。

私はストレスから体調を崩してしまった。

何が原因かわからないが、会社ではさやと先輩から無視されるようになっていた。

不安が押し寄せてくる。

「…こう」
「他に好きな人が出来たのかな?」
「もう、私の事好きじゃなくなっちゃったのかな?」

毎日泣いていた。
泣き腫らした目で起きた日もあった。

毎日繋がらない康太の携帯へ電話をかけた。

連絡が取れなくなって10日がたとうとしていた。

寮へ帰りベッドへ横になる。

〜♪〜♪
すぐに携帯を開く。
公衆電話からの着信
琴音「もしもし!」

『もしもし?琴?』

琴音「こう?」

康太『ごめんな!連絡できなくて!』

琴音「…っ……ぐすっ……」私は涙が止まらなかった。言葉が出てこなかった。
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