ヒサイチ
クゥウー

ヒサイチに言われて私はバスルームに入った。


ヒサイチは私を抱きたいのだろうか?


私は文也に振られて、もしかしたらもう自分に興味を持つ男など現れないかもしれないと思っていた。


だから、ヒサイチの好意が少し不思議に思えた。


失恋してげっそりしている
(身体ではなく精神的に)
私なんかに手を出さなくても、ヒサイチなら明るくて綺麗な子といくらでも愛し合えるだろう。


ヒサイチの目的は何なのだろうか?


私は湯船に顎まで浸かって考えた。



だけどもう電池切れしたみたいに、頭は働かなくなっていた。





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