マンホール

静かな嵐

「はぁ、はぁ」







息は荒くなり、喉はヒューヒューと音をたてている。



暗い路地にひざに手をついて苦しい顔をしている。



こんなことしていたら、あいつがくる………!!!



そうは思っても、足は動いてくれない。
「くそっ………」



「モウイイカイ?」



全身に鳥肌がたつ。
声はよく聞く編集したような低い声だ。

影が集まって出来たような「あいつ」が後ろでにんまりと笑う。

「よくねぇよっ」

やけくそ気味で叫び、素早く右の路地に入る。限界ギリギリの足は止まることなく走ってくれる。

なんで…なんでこんなことになったんだっけ?…そうだ。携帯にメールが来て
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