マンホール

交差する疑問

「一時か」

ぼそりと呟いた。ここ10数年であった事件の資料を隅から隅まで見ていたら真夜中になってしまった。


俺は大きく伸びをする。田坂を見るとあくびをし、眠そうだ。


そしてこの事件にはあと3人、配置してもらった。さすがに2人は無理があると署長も思ったのだろう。



「藤東さん、これ見てください」

3人のうちの1人、内耕助が声を上げた。俺はそちらをちらっと見る。内はそのすらりとした体で軽やかにこちらへ向かった。内の手には分厚い資料が握られている。



「マンホール関係の事件の中でこんな事件が…」



内が差し出した資料にはこう述べられていた。
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